ミラノの最終日
2010.04.25 Sunday
ミラノのサローネも終わり、日本人の飛行機待機組もやっと昨日から帰れる目処がたち
ちょっと自分の一人の時間に戻ってミラノを半日歩きました。
やはり脚が向くのは、ドオモー何世紀も掛かって建築されただけの事があり、本当に素晴らしい!
ミラノに行くたびに訪れたくなる大聖堂です。
別に宗教上の理由ではないのですが、やはり誰かが之くらい真剣に建築し続けた建物は
それだけ人の心を打つ物なのでしょうか?
ゆっくり中に入ります。特に制限がないので誰でも入れるのです。素晴らしいステンドグラスの
前には、宗教心の無い物も、只敬虔な気持ちになります。不思議です。
大聖堂を出るとすぐに有名なアーケードになります。
床も建物も全て大理石で、一度私の姪が小さな子供を二人つれて来て、一人の2歳の男の子が
天井を見上げすぎて、ひっくり返るのですが、あまりの美しさに泣くのも忘れて、起き上がり、
また転んでいました。それを見て姪は、苦労して連れて来ただけのことはある!と一人得意げでした。
アーケードを抜けると、すぐ、オペラの殿堂―スカラ座です。
さっきのアーケードの中にレコード屋さんが有り、その中のクラッシックのコーナーに
このスカラ座の去年のコンサート、オペラの曲がCDになり、また楽譜も売っていました。
オペラファンには魅力的なギフトになると思いました。
何でも無い道ばたの花やさん、わざと?花びらを床に散らしているのが憎らしく美しいです。
それではゆっくり散歩を楽しみ、飛行機に乗り込みます、飛んでくれる事を祈って!!
ミラノの取って置きの場所
2010.04.22 Thursday
ミラノにいらしたら、是非訪ねて欲しいところがあります。
それはブレラ美術館の1階にある国立美術館の中の中庭です。
月曜日から金曜日の朝9:00から夕方5時まで一般の入場が可能です。
とても広い庭で、入念に手入れされていてとても美しいです。
美術学校の生徒がスケッチしていたり、学生がお昼をしていたり、
とてものんびりしていて、ミラノの喧噪を忘れてホットします。
草花が多くて、名前も知らないお花ですが、一つ一つに名前が書いてあります。
四季全てに美しく、学生が多いので、ちょっと若返った錯覚を覚えます。
(そんな錯覚は私だけしょうが、、、、笑)
友人のお宅で食事を終えた後、ブレラ美術館の前をさしかかったら、
夜なのに人の気配がして覗き込んでみたら、家具の展示会のオープニングをしていました。
素晴らしい建物なので、いろんな用途に使えて羨ましい限りです。
サローネのイベントは、ミラノ市庁舎の考え方を大きく変えている様子です。
やはり之だけ世界一のイベントに育って、多くの人たちがホテルも取れないくらい
集まるので経済効果は計り知れません。デザインの果たす役割は大変なものです。
ブレラにいらして宗教画に疲れたら、是非1階の中庭を覗いてみて下さいませ。
サローネ情報VI
2010.04.20 Tuesday
サローネの最終日、大学での展示では、大学側がクラッシック音楽を提供して、
食事を済ませた人たちが三々五々立ち寄っていました。
本当にいい企画だと思います、当初大反対していたミラノ市も、この活況ぶりに
ファッションウィークもこんな企画をしたら人が集まって経済効果があるんじゃないか!
と言い出しているそうです。最初に企画したインテル二側は相当大変だったそうです。
若いイタリア人のデザイナーによるインスタレーション、
どこにでもあるブリックを、とてもポエティックに表現しています。
前回、お昼の写真でご紹介した、ジョンポーソンの、廃材の大理石による展示、
お昼は隙間から、太陽の光が入って、夜は特別な照明を埋め込んでいました。
コルビジェのフェルミ二の教会の光の入り方を思い出しました。
メディテーション出来るくらい、崇高な空気を感じます。
車のミニの展示、スタッフの試行錯誤が写真で表現されていていました。
エコにも十分気をつけている様子です。
フィリップ スタルクの家庭用発電装置。
一番素晴らしかった隈 研吾さんのインスタレーションは私の貧しい写真の撮影力では
到底、表現出来なかったので、何かの雑誌でプロの写真家の物が見つかれば紹介します。
私の友人の70歳になる女性は、昼見に来て涙を流し感激しました。
必ず夜のライトも見たいと言って同行すると、隈さんのインスタレーションの前で
何か祈りだしていました。それくらい、敬虔な気持ちになる空間でした。
インテル二の方の説明では、この場所はもともと、国立病院があり、この中庭には
病人を入れるお風呂の跡が残っているそうです、隈さんはこの場所が気に入って
日本の温泉を含めた癒しをテーマにインスタレーションしているそうです。
精神性の高い空間で、ミラノのデザイン界では、この空間が今年のベスト!
との評判です。
ミラノの市場
2010.04.20 Tuesday
ミラノで一番好きなところは実は、サンマルコの市場です。
月曜日と木曜日の朝8:00時ころから午後2時くらいまでやっていて
各地方の野菜やお魚、お肉を売りに来ています。
新鮮で安く、それに働いている人たちがとても喜んで働いている様子で
それを見るのもとても楽しいです。
野菜の煮方をお客さんのおばあさんとそうではない!と戦っていたり、、、
他よりもうちのは、南イタリアのカラブリアからだから、太陽が一杯でおいしいよ!
っと、つい買いすぎてしまうのが問題です。
この写真の手前にある野菜がローマから来た物で、’プンタレラ'と言って、
日本でも栽培し初めてはいますがちょっと未だ味が違うようです。
このプンタレラは春と秋に出て来て、まず中の芯を刻んで、アンチョビー(小さなイワシ)
とオリーブオイルで和えるだけです。
いくらでも食べられてとても健康食で経済的です。
この市場のエンドウ豆は飛びきりおいしくて!小さい頃に食べたエンドウ豆の味がします。
柔らかくて甘くて、春の息吹を感じる野菜達です。
一つとても簡単なパスタのトマトソースのレシピーをご紹介します。
材料;タマネギ、ツナ缶、オリーブ(種無し)+トマト缶
タマネギを炒めて、ツナ缶とトマトを入れて20分くらい弱火で煮るだけ。
オリーブとケッパーはあれば、最後に入れて下さい。
いつも台所にある材料で、とても美味しいソースが出来上がります。
お試し下さいませ。
もう一つの市場の楽しみ;
之は子供用のソックスの売り場ですが、子供用の洋服や靴がとても可愛い!
色が豊富で、デザインが子供、子供してなくて、、、、つい手が出てしまいます。
やはり日本と一緒で、おばあさんが孫達に買っているのを良く見かけます。
少し休憩したのでまたデザインのメッカの話を続けます。。。。。