2013-パリーメゾンエ オブジェ

2013.01.30 Wednesday

0






    2013年1月のメゾンの展示会が開催されました。


    今年はキッチンハウスのお客様、スライド会に去年来て下さった方々が

    沢山見学にこられたので、アテンドの多忙さでブログに間が空いてしまいました、、、、、



    今年は大寒波で、大雪が降り、ほぼ全ての交通機関が麻痺状態

    降り積もった雪は凍って道路はアイススケート場になっています。



    それでもいかようにしてでもたどり着いた大勢の人達!















    今年も益々規模が拡大して盛んになるメゾンエ オブジェです。





    この会社はベルギーの‘センプレ’という20名くらいでやっている会社




    花器がとても自然で伸び伸び花や木々がいけられてとても爽やかです。

    フラミッシュの言葉を話す,オランダ,ベルギーは日常に花を欠かしません、

    日照時間が短く、到底外を歩いて木々を鑑賞する気候ではないので、

    家の中に自然を生かした演出をするのだと実感します。









    メゾンの展示会で驚くのは、展示ブースそれ自体で一つの世界感が出来ていて


    モダン、クラッシック、自然志向等々、色々なデザインの傾向はあるのですが、


    一つの言語で統一されているのが特徴です。








    ミラノサローネでは,各会社がそれぞれ得意な家具や機器を作って展示しているのですが、


    メゾンのように一つの空間での統一はされていないのが違いです。


    一緒に見学している人達とも話していたのですが、全てのブースがそのまま


    買い付けてショップに成る商品郡です。














    この会社ー’センプレ’も室内の花器を中心にテーブルウェアーを扱う会社ですが


    展示会場自身の雰囲気が素敵でそこに暮らしたいような気になります。




    硝子ウェアーはひとつずつとてもリーズナブルで、手に持つととても重量感があり、


    それでいて、単価は2〜3,000円位で全く手に届く範囲の値段



    どこかリゾートにいるような清々しい雰囲気を作り上げています。



    キッチンハウスのショールームにも最適な商品があったので購入しようと


    少し話していると、大きなシャンパングラスにスパークリングワインが入って届きます、


    グラスはちょっと厚めですがその方が屋外で使った時も安心感を感じます。










    またすっかり嵌まってしまったメゾンの展示会、少し続きますが


    御付き合い下さいませ!!








    ミラノファッション2013幕開け

    2013.01.17 Thursday

    0





      いつも人通りがまばらなミラノ中心街ですが、この週末は沢山の人でです。



      年2回のディスカウントセールの時期だからでしょうか?


      店舗デザインとして目を引いたのがこの’ピレリ’




      車愛好家には有名なイタリアのタイヤの会社ですが


      今年は目抜き通りにファッションの店をオープンしました!










      女性、男性両方のスキーウェアーや靴、鞄、すべてピレリーの技術でゴム製



      中には、ユニクロと同じ、東レのティートテックに似たとても暖かな素材を


      使ったジャケット、コート類がお目見えしていました。



      日本の技術がここでも生きている!と嬉しくなりました。



      ミシュランのタイヤ会社も食事のレストランガイド等で有名になりましたが、


      異業種への転換がとても括弧良く出来ていると思います。










      昨日,ユーチューブで’ユーロ危機’についての番組を何本か見ましたが、


      面白い話は、ユーロ圏でドイツとギリシャ、スペイン、イタリアの弱い通貨を


      同じ通貨で流用するのは最初から無理な話で、弱い国の恩恵で、ユーロ安を


      堪能している強い国ードイツ等が弱い国に、お金を貸すのではなく、


      日本の国が経済的に弱い地域ー沖縄や北海道を助けているように経済援助を


      すべきだ!という内容で,具体的には共通の失業保険制度や社会保険精度の

      提案でした。








      勤勉に働いて国力を増して来たドイツにしたら,何故遊んでばかりいて


      観光だけを頼りに生きている国を経済的に助ける必要があるのか?


      =だって其の恩恵をユーロ安で一番享受しているではないですか!




      すっきりした話についうっとりしてしまった次第です、勿論簡単な事ではないですが、


      ここまで踏み込んだ話が出来ない限り、いつまでも爆弾を抱えたユーロになってしまう


      と思います。。。。。。











      ファッションの話から逸れてしまいましたが、ビトーレエマニュエル通り



      以前は高級ブランドが並んでいましたが、今はスペインのザラを始め



      バナナリパブリック、H&Mがデパートのように大きな面積でひしめいています。




      どこの都市でも同じ傾向ですが、、、、、、、、ユニクロは未だパリにしかなく、



      ユニクロの素材の良さはミラネーゼも知っていて、御見上げに持って行くと



      とても喜んでくれます。やはり日本の先端技術が生きた商品は世界市場でも


      勝ち抜いて行けるのだと関心しています。




      明日からパリのメゾンドオブジェの様子をお知らせします。




      ミラノインテリショップ−2013

      2013.01.13 Sunday

      0





        2013年年明けのミラノインテリアショップです。



        ファッションのメッカーミラノですが、ユーロ不況が深まる中、


        モンテナポレオーネ通りに空き店舗が見えたり、早くからバーゲンが始まったり


        していますが、インテリアショップの方はショールームを回る限り元気そうです。











        以前 ’BENOVA'というキッチンショップが有った所には ’MODULNOVA'


        という違ったベネト地方のキッチンショールームが出来ていました。





        ガルバルディー駅の周辺の新規再開発の話は以前しましたが、どんどん新しい建物が


        完成していて、住居+オフィース,それにショッピングセンターが出来つつ有ります。


        ドイツのポーゲンポールのショールームも大きな面積で其の再開発地域に出来て、


        このコルソ ガルバルディーのエリアも随分,インテリアショップが増えて来ました。













        アジアの郊外型の大きなアパートメントと大して変わらないデザインの建物




        古いミラノの街を好きな人達にはちょっと抵抗があるかも知れませんが


        経済効果は抜群で,再来年の万国博覧会に向けて少しでもインフラが進み、


        雇用の機会が増えて人々の生活には貢献している訳です。













        アガペのショールームにもありましたように,ベッドルーム、バスルーム、


        キッチンと住む人の要望に従って後からデザインして作り込むケースが多いのか?


        スケルトンで契約するケースが多いのか?兎に角近くには住設関連のショールームが


        増えているのが現状です。




        以前、あまりバスタブに浸かるという習慣が無かったミラネーゼも、色々な情報に寄って


        バスルームにはバスタブ!という要望が増えたそうです。(ボッフィーのセールスの

        人から聴きました)












        キッチンハウスが30年前システムキッチンを日本で製作する折に、



        追い付け追い越せと目指したのが,ブルトハープのキッチンだという事を



        もう定年で辞められましたが,キッチンハウスに長く勤めた方から伺いました。





        無印良品のアートディレクターとしても有名なグラフィックデザイナーの



        原研哉氏が家を建てられた時、お金を掛けたのは,ブルトハープのキッチンを入れた事だけ!


        と話されていた事を思い出しました。。。。。。。




        コンクリートの打ちっぱなしにも、古いロマネスクの建物にも、


        このキッチンはデザインで決して負けない存在感を持っているのでしょう、、、、、、















        プーリアの勉強

        2013.01.09 Wednesday

        0






          ヨーロッパでも最南端に近いイタリアプーリア地方は約1時間くらいの日の出の時差



          北ヨーロッパでは8時過ぎに朝焼けが始まりますがここプーリアでは7時位から





          澄み切った青空に星の瞬きが静かになり、月は遠慮がちにその光を和らげていきます

          神秘的な日の出!



          オリーブ畑の真ん中にあるので犬が来訪者に吠えています

          やっと侵入者じゃないとわかって静かになると鳥のさえずりが始まります



          雲の合間から顔を出し始めたら瞬間に登り始める朝陽は、見続けても飽きる事がありません。













          年末からお正月を過ごしたプーリアのマッセリアのオーナーはこの地=マンデューリアの


          名門の家系ーご主人はミラノで精神科医で有名ですが、お父様もギリシャ文化の大家です。




          さて今回はレイモンドラファエルのご両親も一緒に過ごしたので、休暇中お父様から


          ヨーロッパの歴史を毎日教えて頂きました!


          オーナーの所持されている敷地に残る古いトウルーリの前のジョーラファエル氏


          長年大学でヨーロッパの歴史を教えてこられたのでどの時代の歴史も詳しいです。



          焼きたてのパンやマフィンを手作りのマーマレードで頂いた後は

          1時間の歴史の勉強ーとても興味があり楽しいです。

          ローマ時代に行く前にギリシャと広大な土地を争ったペルシャエンパイアーの話



          ギリシャのコロニーになったプーリアに因んだ話からスタートです。



          マッセリアのオーナー婦人もパリで勉強するお嬢さんもすっかりジョーラファエル氏のファン

          今回はジョーラファエル氏に逢えた事がとても素晴らしかった!!と別れ際に話していました。










          イタリア半島何東端のプーリア地方は太古の時代から既に’石の文明’だっただけあって


          石灰岩を用いたドルメン、メンヒルなどの巨石遺物や遺跡が今なおそのままの姿で残っている

          希少な場所だそうです。斜面を掘り込んでそのまま洞穴住居にする風習も古代に遡る

          ようで、前回少し触れた’マッテラ’などが今もそのまま存在しています。




          ロマネスクの教会もここはオストー二という村ですが威厳を持って存在しています。









          イタリア中の野菜の60パーセントは生産し、オリーブ、ワインも豊富に穫れます


          見渡す限りの敷地には捨てられたマッセリアが沢山残っていて開発が進まない様子が


          はっきり分かります。(旅人としては大変な魅力ですが、、、、)










          どこかで見たような問題ー原子力の発電を禁止しているイタリアとしては、


          ソーラエネルギーと風力に頼る訳ですが、勿論それでは不十分で輸入しているのですが


          それでも、利権が絡まって美しい故郷に大きな風力発電の企画が舞い上がり


          反対するここのオーナー婦人は一人、ジャーナリストを集めての反対運動!




          時間があった時に連れて行ってくれたマンドーリアの昔からの住まいの庭の木が


          根元から切り裂かれていました。。。。。。。勿論只のいたずらかも知れませんが


          彼女は真剣に怒っていました、美しい生まれ故郷を大切に守りながら、他の地方からの


          来客も増やし、忘れ去られた土地に人を集客しようとしている涙ぐましい努力!









          きっとこの美しい日の出が彼女の努力を報われる物にしてくれるでしょう、、、、、、



          しっかり勉強しなくては!!




          プーリアの野菜料理

          2013.01.07 Monday

          0





            見渡す限りの野菜の畑から取って来たプンタレーレ



            キッチンに山積みに成っている右側の緑の野菜です。



            ミラノではこの10年位で大変有名になり、レストランでも春と秋には出てくる定番


            生のまま細かく切って,イワシの塩漬けーアンチオビと合わせます、


            プーリアでは他に生のオリーブを沢山一緒に入れていました。


            11月に収穫したオリーブオイルであえて出来上がり!




            この地で初めて食べたのですが,其のプンタレーレを固めに茹でて


            そこにレンズ豆をソースにしたものを掛けてお昼に出て来ました。


            野菜だけのメニューですがとても重量感があって暖まります。












            パプリカも良く登場します、野菜を生で食するよりも


            クタクタになるまで炒めてからパプリカを入れたパイを作ったり、


            今回はとても時間のかかるラザニアー野菜版!



            ラザニアの麺もやはり丁寧に手作りして


            先程のパプリカを敷きます、その上にベジャメールソース(ホワイトソース)


            その上に平たいラザニアの麺を敷いてその上から造りおきしているペースト


            バジルが沢山取れた時に纏めて造りおきして冷凍庫に入れて保存します。











            順番に上の行為を重ねて重ねて作り上げて行きます、


            勿論プーリア産のモッツアレラチーズも忘れません!



            日本ではミートソースを入れるラザニアが一般的ですが


            ミートソースの代わりに季節の野菜をたっぷり入れて,ペーストとホワイトソースを


            重ねて行くのもとても健康的で家庭的です。




            パプリカの代わりにズキー二のフラワーも同じようにゆっくり炒めて使っていました、


            チミニラパというプーリアならではのブロコリーのような野菜もたっぷり時間を掛けて


            炒めた後にグリーンの濃いオリーブ油を掛けて苦みを楽しみます!












            先程のペーストはトマトソースにも足して、魚を炒めた後に


            トマトソースで良く煮て,ブイヤベースのようにしてから、


            食べる前にペーストを入れるのを見つけました!





            トマトソースとペーストは別々に使うものだと思っていたので


            最初はとてもびっくりしましたが、野菜どおしなので相性が良いのです。




            日本でも冷凍にした物や瓶詰めペーストは安く販売されているので


            ちょっと試してみても、いつもとちょっと違った味になって発見があります。




            お昼も2,3種類のお料理を食べますが殆どが野菜と魚なので


            とてもヘルシーで胃に凭れません、只それだけでは物足りないのか?


            最初のアペタイザーに、ズッキニーのフリット(ズッキーニを細かく刻んで


            天ぷらの衣のような物を付けてオリーブ油で揚げた物)や、ムール貝を酒蒸しして


            貝だけにした物を天ぷら粉で揚げて熱いうちに白ワインで頂きます!




            後で後悔する程美味しいのでつい、手が伸びてしまいます。。。。。。。










            お昼には15度くらいまで上がるのに暖炉?



            でも火がパチパチ燃え上がっているのはとても快いです!



            夕方日が落ちるとここでは全ての部屋に火が灯ります、


            少ない寒い日をエンジョイしているかの様子です。。。。。。