中国広州の家具展

2013.03.29 Friday

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    ここはミラノ?いいえ,中国広州国際家具展です。



    展示場の広さはドイツケルンの国際展示会場の5倍は有ると思われます。



    90%が中国国内の工場が有る家具会社3,300社が出展

    初日の入場券を購入する人達の中に欧米のバイヤーが目立ちます。



    ジャンルもクラッシック、モダン家具、照明、インテリア小物、ファブリックと

    ミラノサローネや,パリのメゾンドオブジェを思わせる豊富な内容です。












    上海の国際家具展示会には2度程伺いましたが、品質の良さ、デザイン、価格では


    この広州の展示会の方が充実していると感じました。



    香港に近い地の利から、広州の生活様式がかなり欧米寄りなのが感じられます。



    色々な工夫を凝らしたブースがありますが、ジーンズの素材で纏めた家具達。



    街中の若者の洋服のセンスも随分お洒落になっています。












    ミラノサローネで言うと’サテライト’のコーナー



    各デザイン学校や、大学の美術部からの展示です、


    ミラノサローネでも私は一番好きなコーナーですが、


    若者のデザインに対する情熱を感じる空間です。


    この広州でも沢山の学校が参加して、商業的でない,デザインを追究した椅子達


    支える確かな椅子造りの技術を感じます。




    イタリアから家具の輸入を始める時,今から30年位前ですが


    北欧の有名な椅子達は中国の古くから伝わる伝統的な椅子達を模倣したと


    伺った事があります。











    洗練された空間を追究する学生達の展示ブースはいつも新鮮です。



    探し物の椅子とソファーが思ったより早く候補が見つかったので


    ちょっと立ち寄り現在の中国の脈々と発展する様子を学生の動向で感じた気がします。




    そのあと、造花の工場探しで立ち寄ったシンセンでは、


    案内して下さる遊さんから、シンセンは平均年齢が30歳と伺い


    老齢化して行く日本との差を大いに感じました、シンセンは,中国政府が出来る前は


    山の中だったそうです、香港との地理的便利さから,経済特区に指定されて


    山を削り,公園や緑の多い新天地を建設したそうです。










    最近ファッションブティクで良く目にする観用樹のディスプレイ




    技術躍進の著しいアーティフィシシャル フラワーです。




    造花工場を3社ほど廻り、香港のショールームに旅発ちます。


    シンセンから香港に入ったのは初めてです、‘どういう手段で入りますか?’


    私は鉄道や,車かと?


    両方の入り口にパスポートコントロールがあり、その間川に掛かった橋を徒歩で


    通過します。。。。。。。。朝早かったので、通勤や通学の人達で賑わっています。



    住居が安い,シンセンに住み、香港で就労、修学している親子が沢山との事。



    香港が中国返還されてから20年近く経過しますが、未だ外国のような


    パスポートチェック、でも土地の高い香港より、物価も全て半額以下のシンセンに


    人が集まる様子です!




    気温が高いので、外のレストランやバーが町に多く、


    とても開放的な雰囲気を感じました!



    認識を新たにした中国の素顔です。






    新しくなったキッチンハウス大阪店

    2013.03.17 Sunday

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      喜多俊之さんがオーガナイズされている大阪のインテリアフェアでデビューしたキッチン



      イタリアのタイルを面材にしていますが3メートル幅のタイルが焼ける窯を持った工場で

      製作されているタイルを輸入して新しいキッチンに挑戦!



      いつも新しいテーマが見つかるキッチンハウス









      イタリアボッフィーのキッチンも顔負けのキッチンです!



      引き出しもスムーズで、収まりがトメで仕上がっています。



      熱い物をすぐに置いたり、ハードな仕事に堪えるキッチンにはタイルは最適な材料です。


      今世界中で大流行の錆びた金属に似た仕上げがとてもファッショナブルです。










      このコーナーは照明の照度に寄って変わる光の微妙な変化を確かめてみる事が出来るコーナー


      とても心を込めて作られている扉の仕上げも照明に寄ってとても違った表情に、


      そんな微妙な違いを実感して頂けます。




      このショールーム担当のマネージャーは営業をやらせたら完璧!


      ショールームの接客もすべてそつがなく、来客されたお客様をすぐに虜に


      最近では2000万円クラスのキッチンを一人で受注されました。



      キッチンハウスのもう一つの隠された魅力はこのマネージャーのように


      素晴らしいスタッフが心からおもてなしが出来る事かも知れません。。。。。。











      建築家窪田勝文氏のデザインのキッチン



      ミニマリズムでとてもスタイリッシュです。



      今までのキッチンハウスに無かったレス イズ モアのデザインコンセプト




      建築家からの問い合わせがあり、サプライが追い付かない位のヒットです。











      いつもこのブログに登場するインナーデザイナーT氏のデザイン



      寝室のワードローブも、化粧台も本棚も同じワールナット仕上げ


      部屋の統一感がとれてとても素敵に演出出来ます。





      いつも発見のあるキッチンハウスのショールームに御立ち寄り下さいませ!



      お台場のハウスビジョン

      2013.03.08 Friday

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        3月一杯開催されている隈研吾デザイン監修による’ハウス ビジョン’展



        待ちわびた春がやって来たかのような暖かさでお台場の海の傍の会場は

        ただひたすら気分が良くデザインが自然志向なので郊外に来た気分です。



        ふんだんに使われた木の香りが来場者を御迎えします。

        木の温泉に浸かったような癒されかた、、、、、、

        入り口ですっかり高揚しています。













        坂 茂さんによる、無印良品の家



        清々しい木で構成されていて、もうすぐに住めそうな設え

        白木のフローリングに同じ木質の大きな収納がリビングルームにあり、

        TVボードも同じ仕上げで揃っています。



        キッチンは,TJMデザインの無印良品向けのオリジナルキッチンです、

        コーリアン一体型でディテールがとても繊細に収まっています!



        高級キッチンで古くから有名なキッチンハウス

        最近はオートクチュールのディテールに拘って益々素敵になっています、

        東京,名古屋、大坂、福岡のショールームで見て頂けます。










        高級ゾーンだけに留まらず、30代、40代の働き盛りのご家庭にも

        使い易いキッチンの開発に意欲的な弊社田島庸助社長、

        マノーネパック6

        無印良品用のオリジナルキッチン

        ハウスメーカーの要望に的確に応じてコストパーフォーマンスの高いキッチン

        色々な試みがノンストップで動いています。













        エコカーで有名なHONDA


        家そのものを作り出した訳ではないのですが


        空気清浄機、自家発電器等々の家庭用機器を製作しているHONDA


        透明感の漂うパビリオンデザイン











        住友林業のパビリオンは杉本博司氏のデザイン



        写真家でヨーロッパの画廊では彼の写真がとても高額に売られています、


        直島の安藤忠雄氏設計のホテルで初めて杉本博司氏の写真を見て


        とても惹かれていましたが、空間も提案されているとは知りませんでした。



        お茶室も設置されていて、にじり口にアクリルの石が置いてあり、


        直島の神社での杉本博司氏の作品を思い出しました、、、、、、












        最後のパビリオンは隈研吾氏デザインの蔦やの本屋さん



        とても満足した展示の後の喫茶スペースと本屋さん



        之から日本の住生活が楽しみになる展示会です、


        3月中お台場にて!








        水戸芸術館での坂茂氏の展覧会

        2013.03.04 Monday

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          水戸芸術館にて,3月2日〜5月12日まで坂 茂ー建築の考え方と作り方


          の展覧会が開催されていて,昨日友人達と訪れました。


          というより、坂茂氏から2日前に電話があり、明後日水戸で、展覧会とシンポジウムが


          有るけどこない?とのお誘いに即答OKしてしまったので何人かの友人に声を掛けて


          尋ねてきました。




          この写真は展覧会が始まる所に設置されていて,歓迎の意を込めて’紙の茶室のディテール













          ポンピドーセンターーメスのコンペの受賞からフランスでの活動が有名な坂茂氏



          ポンピードーセンターメスの柱は(1/5)の大きさで展示されています。



          ハノーバーの国際博覧会ー日本館を始め、韓国のナイン ブリッジゴルフクラブの柱



          之は実物の1/3で展示されていて、スイスチリッヒのタメディア新本社は、



          木造7階建てのモックアップで、接合部が楕円形でとてもキュートです。













          中国の四川省の大地震の架設校舎を実寸で再現、中国本土では初めての紙の建築




          女川町のコンテナ架設住宅も実寸模型を展示



          阪神淡路大震災の紙のログハウス、東日本大震災で活躍した避難所用間仕切りシステム



          被災地での支援活動のボランティアの方々との取り組みも発表




          約1000平米の巨大展示スペースに」広大な広場もコンテナ仮設住宅の展示と


          来場者を裏切らない豊富な展示です。













          意匠、デザインのみに徹するのではなく、自然災害と如何に関わり生きていくか?


          問われる昨今、建築の可能性、建築家の仕事や拡張する役割、そして何が出来るかを


          坂茂氏の活動を通して模索する展示会でした。





          寸分惜しんで自分の生き方に真摯に立ち向かう坂茂氏の活動が一望出来ます。


          若しお時間が許せばいらしてみて下さいませ。。。。。




          弊社キッチンハウスも無印のキッチンで坂茂氏と取り組み


          日本の住環境向上に努力協賛されて頂いております!



















          3月3日ひな祭り

          2013.03.03 Sunday

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            灯りを着けましょう,ぼんぼりに〜〜〜

            今日は楽しいひな祭り!



            小さい頃を思い出します、昔からあった大きなひな壇

            私が生まれた頃は家に4人の姉がいたので谷崎潤一郎の’細雪’のようでした。

            大阪で商売をしていた家なので姉達を’おいとさん、なかんちゃん’と呼ばれていました。



            大阪では3月3日中におひな様を終わないと其のお宅お嬢さんの婚期が遅れると言われて

            ちらし寿司とか、巻き寿司を食べた後は皆でおかたずけでした。












            今年の寒さで固く莟を開かなかった梅達もやっと早春の光を浴びて開き始めています、

            待ちわびた春ー少し早めに梅園に来てみました、3部咲きという情報でしたが、

            一部の梅は少し咲き始めていて訪れる人々をほんのり幸せにしてくれます。



            豊臣秀吉の前には日本全国、’花見’=梅を鑑賞することだった

            東京大学の横山先生に伺った事がありますが、梅は香りも素晴らしく

            一度和歌山で梅干しの為の梅園に行き、剪定していない野生の梅の美しさを発見


            山中が梅の甘酸っぱい香りに覆われていたのを思い出します。











            四季のある国に生まれた事は素晴らしいです。



            長い寒い冬が過ぎれば,もうすぐそこまで春の暖かな日だまりが待っています

            何も話さなくても自然に体がリラックスして来るのを感じます。





            梅も色々な種類が有るのでしょう、白い梅の額の部分が緑色で、

            莟の時も人を楽しませる’リョクガク梅’

            少し早く訪れたお陰で莟の美さも発見出来ました。


















            湯河原の梅園を見に行き、そのあと、旅館伊藤屋での2.26事件の歴史資料館へ


            湯河原で長期滞在されていた牧野伯爵ー現麻生太郎氏の御母さまの叔父様に当たる方の


            殺害が計画されましたが,護衛の警護官、消防隊の保護の元無事だった話が


            語られている資料館です。



            思想は違っても、2、26事件で高橋是清他を殺害した陸軍の兵士達は皆若く


            国への理想の為に戦ったのでしょう、,,,,,凛々しい若者ばかりです。



            思いが遂げられなかった時は、青年将校が兄に頼んで差し入れしてもらった


            果物ナイフで自殺を遂げた話をボランティアの白髪の女性が静かに語ってくれました。












            早春は物思いに耽る季節なのでしょうか?



            やがてやってくる逞しい生産的な夏の太陽の前に,ちょっと静かに昔を忍んで

            この時にいる幸せをかみしめる事に致します。。。。。。