坂茂氏のパリーセーヌ音楽堂
2017.05.25 Thursday
2017年4月22日、パリ郊外のセーヌ川、中州に坂茂氏ー設計
音楽堂がオープンしました!こけら落としに、招待されたので訪れました、
丁度コンペティションの最終発表の時にも、坂茂さんのパリ事務所を訪問していて
正式発表前で緊張が高まる中、政治的に横槍が入っている、とか色々情報が飛び交い、
いつもにない坂茂氏の苛立った顔を見たのが昨日のようです。
ジャンヌーベルのコンサートホールが納期に合わず、随分クレームが来たとか、
日本の坂茂氏は、アークスティックの専門家も日本から招聘し、
日本風施行時期の完璧さを貫いたとか、、、、、、
それにしても圧巻の天井! ゴールドに輝いていて、照明の陰影ができ、
食事会の時に材料が紙管だと聞かされる前には、全く想像できませんでした。
東京乃木坂のTOTOギャラリーで開催中の坂茂展での建物の断面図
外壁は、メッツのポンピドーセンターの木組みを想像していましたが
金属でできていて、近未来的な気がしました。
(やはり乃木坂のTOTOギャラリーでの画像から引用させていただきました)
こけら落としの始まる前に、市長からのスピーチがありましたが、
パリ郊外の地に、みんなが集える素晴らしい空間を作ってくれたことに
建築家ー坂茂氏に心から感謝するという感動的な内容です。
(フランス語ができないのですが、何度も坂茂、という名前を連呼されていたので
近くにおられる方に英語に訳していただきました。)
30年近く前、いつでも、どこでも、マレーシアにも、東京のレストランにも、
大きな紙管を携えて現れた坂茂さん、あの想いと、情熱がこんなに美しい
天井になるなんて! 多くの被災地での架設住宅や教会建築では
紙管の性能を発揮していましたが、今回は本当に純粋にその美しさに感激しました!
日本を代表するアークスティックデザイナーの中田氏も、紙の天井の音響効果を
驚いておられたとか、観衆も、ユニークなコンサートホールの誕生に感激していました。。。。。